2021.3.25

◯雑草の定義の1つに、「知識が乏しいために、名前を言う事ができない、多くの草。」というものがある。

勉強をしたり知識を深めたりすることで、何の意味も無い視界の一部が意味を持つようで、好きだ。◯

 

大学生活中の4年間過ごした山口を出た。山口から佐賀に行く途中に、自分にとって大切な場所がある。ただし、思い入れは少ない。

 

夕方の18時になるかならないかという時間にそこへ寄った。幸いにも、まだ明るい時間帯。幸いにも。

そこにいるうちに、18時を知らせる音楽がなる。童謡で有名なこの曲、なんだっけ、と思いながら1番だけで音楽は鳴り止んだ。

 

そこへ続く道を引き返し、車に戻る。途中、桜が1本だけ咲いている。と思った。

 

いや、これは桜ではない。足も止めずに考える。梅か、桃か、ピンクの花が咲いている。桜っぽい木の見分け方がTwitterで流れてきたのを思い出した。ああ、これが雑草というやつか。本質的には違うけど。

そういえば、この時期にここを訪れるのは初めてだったな。

 

 

花が咲いてようやく、視界の一部に意味が芽生えたのだ。しかし、まだその意味を全部理解はできない。

 

雑草を雑草と認識するのも、楽な事ではないみたい。そういえばそこには、あんまり雑草が生えてなかった気がする。

 

雑草を雑草と認識した誰かが、きちんと手入れしているに違いない。